クルマのミライ(2023年4月)
欲しいクルマがあっても、納期が長くてなかなか手に入らない、場合によっては注文さえできない(受注停止)事態が続いています。新型コロナウイルスの感染拡大、米国と中国の経済摩擦、ロシアのウクライナ侵攻、サプライチェーンの混乱などが複雑に絡み合い、半導体不足に流通の乱れが追い討ちをかけた、と言われています。ディーラーにはお目当ての展示車がなく、買いたい人がいるのに売る車がないので、営業の方も苦慮されています。車両価格が随分上がっているのに、半導体不足で重要な装備がキャンセルされることもあります。
納期が1年なら何とか待てますが、4〜5年と言われると考えてしまいます。日本車ではやはりトヨタ/レクサスの人気が高く、ランドクルザー300系/LXは云うに及ばず、グッドルッキングな新型プリウスも中々手に入らず、発表間近のアルファードの争奪戦は必至です。日産の新しいフェアレディZは私も見てみたいけど、近畿圏のディーラーに展示車は無いようです。実は、私も昨年納期が不明なクルマをオーダーしたのですが、有ったら嬉しいけど無くても困らないので、気長に待ちます。昨年10月生産枠の妻のクルマは、クリスマスやお正月もあったからでしょうか、3ヶ月もかかる船旅を終えて、我が家にやって来ました。
私達のクルマの営業担当の方によると、自動車向け半導体は古い受託工場で委託生産される基礎的な製品の場合が多く、半導体メーカーが積極的に投資したいような先端技術の製品とはかけ離れているそうです。自動車の窓の開閉やエアコンの制御には、一般的な家電製品のチップより何倍も大きい45〜90nmプロセスのチップが使われているとのこと。古くて大きいチップを製造する設備は更新されるか、少なくとも新しくは作られないのが現状です。半導体メーカーは自動車産業に対して新しい設計の半導体の採用を呼びかけます。一方、自動車メーカーは、バグが人命に関わる事故を引き起こす可能性があるため、半導体を含む自動車のパーツは最新の技術ではなく実績のある古い技術で作る方が安全であると考えているようです。両者の言い分はそれぞれ理解できます。
今後、自動車メーカーはテスラに倣ってネット販売に移行し、ディーラーの営業マンが減少していく、或いは消滅してしまうのではないか、とも言われています。私のような昭和の人間は、話が合う、センスの良い営業の方に自分のカーライフに関わって欲しいと思いますが。クルマの整備も、電気自動車、自動運転になると随分変わります。整備の方も大変です。まあ、“最初のクルマがEV”という人達からしたら、内燃機関に拘る人種の気持ちは理解できないでしょう。手書きの紙カルテを知らない医師やスマホが無い生活を経験したことがない若者と同様に。
長靴は必須アイテム(2023年3月)
長靴は、私の生活にとって必要不可欠なアイテムです。シャルルの散歩の時に秋・冬・春は毎日履きます。ずっと愛用してきた長靴のブランドが廃番になり、BVLGARIのBLACKの製造中止に続き、悲しんでいます。どの長靴を買おうかと考え、まずは釣り用のフィッシングブーツを見に行きました。DAIWAやSHIMANOの長靴があり、ラジアルソール、フェルトソール、それにスパイクソールまであり、色々な釣り場に最適なものを選ぶことを知りました。お値段的にはHUNTERやAIGLEのレインブーツに近いものもあります。次に、ワークマンへ行き、すぐに気に入って2足買いました。価格は庶民の味方で、なかなかカッコよくて、雪道や水たまりを歩いても全然OKで、大満足です。「低価格・高機能」のワークマンのファンになりました。
TONY LAMA、RED
WING、TIMBERLAND、L.L.BEANなどは欲しくて買ってもあまり履かず、散歩は長靴か夏はCROCS、お出かけはClarksのデザートブーツかナタリーが多いです。本当の愛好家は、最初きつくても徐々に足に馴染み味が出る靴を選ぶのかも知れませんが、私は最初から楽な履物しか愛用できません。
おかもと会(2023年2月)
久し振りに家族4人揃ったおかもと会が「Restaurant MOTOÏ」で行われた。
長男は大阪大学医学部医学科を卒業し、医師国家試験合格後に、京都大学総合人間学部に入学した。本年の4月から京大を休学し、札幌の病院で医師の道に戻るという。京大は4年間の休学、4年間の留年を駆使すれば、12年間は在学できるようである。お正月に姉の次男と話した時、東大では一旦退学して復学できる制度を使える、と言っていた。確かに、東京大学学部通則の第9条には“本学を退学した者、第24条若しくは第25条の規定により退学を命ぜられた者又は第49条第7項の規定により学生の身分を失った者が、再び同一学部に入学を志願したときは、選考のうえ、再入学を認めることができる。”とあった。京大はどうかと京都大学通則を見ると、第7条の(2)に“中途退学をした者が同一学部に入学を志望するとき、選考のうえ、入学を許可することがある。”とある。(復学のハードルが高いのか、或いは楽勝なのかはわからない。)
父は(旧制)第三高等学校(京都大学教養部→京都大学総合人間学部)から(旧制)大阪大学医学部、長男は大阪大学医学部から京都大学総合人間学部なので、私も隠居したら阪大に入学しようかと思っている。今のところ、外国語学部(旧大阪外国語大学)か文学部を狙っているが、入試に対応できるかは甚だ疑問である。
「Restaurant
MOTOÏ」は素材、料理、コースの流れとも秀逸であり、値段以上の価値があると感じた。サービスは少しクール過ぎるかな、と私は思ったが、妻はあれで良いと言っていた。(接遇については、概ね妻の評価の方が正しいことが多い。)
新春雑感(2023年1月)
今年のおせちはふるさと納税の「たん熊北店×オテル・ドゥ・ミクニ×トゥーランドット臥龍居 和洋中」にしました。美味しかったです。「和」は伝統的な日本のおせち料理をある程度は踏襲しなければならないので、どうしても自由度が低くなります。「中」は素材もバランスも良く考えられていて、一番良かったかも知れません。「オテル・ドゥ・ミクニ」は“2022年12月28日のお昼で営業を終了しました”とそのホームページにあります。四谷のお店には一度だけ行ったことがあります。スマホの地図アプリが無い時代で、レストランにたどり着くまで少し迷いました。最後まで80席は予約で一杯だったようですが、“新たにすべての料理を自分一人で作る店を始めたい”とのことで、三國清三シェフは“8席で再出発する”と宣言されています。
お酒は榎本先生からいただいたものと、姉夫婦のお土産の「山梨の酒」を楽しみました。
「ネスプレッソ×ピエール・エルメ・パリ
コラボレーション」のヘーゼルナッツ風味を高島屋京都店のネスプレッソ・ブティックで試飲した際に、“フレーバーコーヒーなので、お砂糖をお入れしてもよろしいですか”、と聞かれ、つい“はい”と答えてしまい、その味わいにあまりピンとこなかったのですが、家でストレートで飲むとなかなかに美味です。コーヒーやエスプレッソは砂糖ミルクなしで、私と妻は飲みますが、例外は「イノダコーヒ」(イノダコーヒーではなくコーヒらしい)です。クリームは入れてもらい、砂糖は別添えにしてもらい、砂糖なしとありの両方楽しむのが、私達のささやかな幸せです。
頭の中で楽曲がどうしようもなくリピートすることってありませんか。数年前に、大学の同級生が鎌倉の病院に院長として赴任すると聞いた時には、どういうわけか、原由子が歌う「鎌倉物語」の“鎌倉よ何故 夢のような虹を遠ざける 誰の心も悲しみで 闇に溶けてゆく”のフレーズが脳内で繰り返し流れました。大晦日の紅白歌合戦で佐野元春を見た後は、「アンジェリーナ」が何度も何度も頭の中でリピートしました。(私は半端なく歌が下手ですが、彼の「SOMEDAY」は私が妻に初めて出会った年にリリースされた歌なので、カラオケではKUWATA
BANDの「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)」の次によく歌います。)紅白で「夜空の星」を披露した時に佐野元春がいなかったのは、「時代遅れのRock’n’Roll
Band」とは別テイクの撮影でスケジュールが合わなかった、と言われていますが、“達郎さんや大瀧さんの音楽を聞いて育ちましたから。日本語でロックをする、日本語で曲を作るっていうのは当たり前のことだったんですよね。”と語る佐野が自ら、加山雄三の曲には参加を遠慮したのではないのでしょうか。(ギターの名手Charは意外と付き合いが良かったですね。)
日展を観にご近所の京都市京セラ美術館へ行きました。第1科「日本画」、第2科「洋画」、第3科「彫刻」、第4科「工芸美術」は力作揃いでした。ただ、第5科「書」については、鑑賞する能力の欠如により、私には理解できません。(きっと、確かな技術を持った画家が抽象画を描くように、素晴らしい楷書を書く書道家がくずした文字を書いておられる、と推察はしますが。)観ることができる人が見れば、きっと大作なのでしょうが、クセがスゴすぎます。
「ANDY WARHOL
KYOTO」にも行きました。若いカップルと外国人が多かったです。アンディ・ウォーホルについて、私は浅くしか知らなかったですが、帰ってポストカードや本を見ると、興味が出てきました。少し勉強してみましょう。